Thursday, 19 March 2015

ドラマ デート ~恋とはどんなものかしら~

ミレニアム問題 円周率 P versus NP問題 素数 フィボナッチ数列
 このドラマは理系大学院出身の女性が主役なので、数学の話題がたくさん登場しました。
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■第1話
①次に経歴についてですが、東京大学大学院数理科学研究科でミレニアム問題の解明について研究した後、内閣府経済総合研究所に入所、現在は横浜研究所で地方自治体の公共施設における民間型不動産価値から見た公民連携手法に関する数理モデルの応用を研究しています。
②あの人とても数学教師とは思えない。小学校で 円周率を3と教えるべきか3.14と教えるべきか真剣に話しているの。バカみたい。円周率は3でも3.14でもない。πよ。
③大学時代に至っては清水けいすけと数えきれないほど研究室で2人きりで一晩中P versus NP問題の解読に挑んだものだわ。
④私、あなたのデータにときめいていたんだと思います。1979年7月23日生まれ、181cm、67kg。好きな数字ばっかり!全部素数なんです!こんなに素数が並ぶなんて奇跡ですよ。宇宙の真理が潜んでいるようでわくわくします。
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■第6話
⑤妻は長年ミレニアム問題っていう、ある数学の難問に取り組んでいてね。ある時「解けるかもしれない」と言い出したんだ。ノーベル賞級なんだよ。
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■第9話
⑥89という数字は私の大好きな数字の1つなんです。あのフィボナッチ数列の第11項目の数字であるということはご存じでしょうが、さらにですよ!どんな数字であっても各位の2乗を足すと必ず1か89になるんです。すごいでしょう!
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①「ミレニアム問題」とは、アメリカのクレイ研究所が提示した、2000年現在で未解決の7つの数学の問題のことです。詳細はこちら
③「P versus NP問題」は、ミレニアム問題のうちの1つです。分かりやすいと思った簡単な説明はこちら
⑤ミレニアム問題は7つの問題をまとめた呼称なので、この言い方は少しおかしいですね。ノーベル数学賞は残念ながらありません。ノーベルの恋敵が数学者だったことがその理由だという本当か嘘かわからないような話があります。
⑥「第11項目」を「だいじゅういちこうもく」と言っていましたが、これは「11番目の項」という意味なので、「だいじゅういちこうめ」と言うべきですね。
 「どんな数字であっても各位の2乗を足すと必ず1か89になる」の意味が分からなかったので調べてみると、「どんな数も各位の2乗を足して得られた数を、また同じことをして繰り返せば、必ず1になるかまたは4,16,37,58,89,145,42,20のループになる」という意味でした。この最後に1になる数をHappy Numberと言い、この最後にループになる数をUnhappy NumberまたはSad Numberと言います。従って、89はUnhappy Numberということになります。
 例えば,5と7を考えてみましょう.5の場合は,
5^2=25
2^2+5^2=4+25=29
2^2+9^2=4+81=85
8^2+5^2=64+25=89
従って,5はUnhappy Numberです.7の場合は,
7^2=49
4^2+9^2=16+81=97
9^2+7^2=81+49=130
1^2+3^2+0^2=1+9+0=10
1^2+0^2=1+0=1
従って,7はHappy Numberです.Lucky 7とはよく言ったものです.では不吉とされる13はどうでしょう.計算してみてください.すぐに分かりますよ.



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