第4話 2025/02/09放送
数列
今回の数学の授業の場面では,問題も解答も板書にありました.間違いではないのですが,(2)の1行目の $\log_2 (a_k)$ には( )がついていて,2行目の $\log_2a_n$ には( )がついていません.この場合,( )はなくていいですね.
小問(1)(2)(3)とだんだん難易度が上がるのがよくあるパターンなのですが,(1)(2)に比べて(3)が少し易しいように感じました.毎回単元が変わるので,入試問題の演習をしているという設定なのでしょう.
2025/02/18追記
第5話 2025/02/16放送
72の法則
高校生ビジネスプロジェクトコンクールでの生徒たちのプレゼンの中に,72の法則が登場しました.
「これにかかる年月はなんと576年.定期預金で実直に暮らしていく道も,72の法則によって,こうして絶たれたのです」
台詞にはありませんが,100万円を年利率0.125%の複利で200万円に増やすには,576年かかることをいっています.72の法則が悪者のように聞こえますが,これはただの便利な計算方法であって,72を年利率で割れば約何年で元金が2倍になるかが簡単に分かるという法則です.実際,72÷0.125=576になります.
正確には複利計算になるので,年利率r(%)でn(年)預けて元金A(円)が2倍の2A(円)になったとして次の方程式を解きます($\ln$は自然対数$\log_e$を意味します).
$$\begin{eqnarray}
2A&=&A\left(1+\frac{r}{100}\right)^n\\
\ln2&=&n\ln\left(1+\frac{r}{100}\right)\\
n&=&\frac{\ln2}{\ln\left(1+\frac{r}{100}\right)}\\
\end{eqnarray}$$
これにr=0.125を代入すると,n=554.864......となり,実際は約555年かかるということが分かります.なので,72の法則によってだいたいの年数は出せますが,正確な値を求めるためにはこの方程式を解くことになります.
因みに,このような倍加時間(または倍増時間)を英語で doubling time というのに対し,半減期は half life といいます.Half time という場合もありますが,スポーツの試合の前後半の間の意味で使うことが多いので,ちょっとややこしいですね.
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