三角関数
週刊「少年ジャンプ」に連載された漫画のアニメ化で、大学入試の受験勉強に奮闘する高校生たちの話です。
訂正前 |
$f(\theta)=11\cos^2\theta-10\cos\theta\sin\theta$ を考える.
$f\left(\frac{\pi}{4}\right)=1$,$f\left(\frac{\pi}{3}\right)=\frac{7-5\sqrt{3}}{2}$ である.
となっていたのですが,計算してみたら値が一致しません.その後の式変形も\begin{eqnarray}
f(\theta)&=& 5\cos2\theta-5\sin2\theta+6 \\
&=& 5\sqrt{2}\sin\left(2\theta+\frac{3\pi}{4} \right)+6
\end{eqnarray}となっていて,もとの$f(\theta)$とは一致しないので,最初の$f(\theta)$の式が間違っているのではないかとよく考えてみたら,正しくは$$f(\theta)=11\cos^2\theta-10\cos\theta\sin\theta+\sin^2\theta$$であり,元の式は $+\sin^2\theta$ が抜けていることが分かりました.これなら$f\left(\frac{\pi}{4}\right)$,$f\left(\frac{\pi}{3}\right)$も最初の値になります.
正しい$f(\theta)$で後の式変形も確かめてみましょう.
\begin{eqnarray}
f(\theta)&=& 11\cos^2\theta-10\cos\theta\sin\theta+\sin^2\theta \\
&=&10\cos^2\theta-10\cos\theta\sin\theta+\sin^2\theta+\cos^2\theta \\
&=&10 \cdot \frac{1+\cos2\theta}{2}-10 \cdot \frac{\sin2\theta}
{2}+1 \\
&=& 5\cos2\theta-5\sin2\theta+6 \\
&=& 5\sqrt{2}\left\{\sin2\theta\cdot \left( -\frac{1}{\sqrt{2}} \right) +\cos2\theta\cdot\frac{1}{\sqrt{2}} \right\}+6 \\
&=& 5\sqrt{2}\left(\sin2\theta\cos\frac{3\pi}{4}+\cos2\theta\sin\frac{3\pi}{4} \right)+6 \\
&=& 5\sqrt{2}\sin\left(2\theta+\frac{3\pi}{4} \right)+6
\end{eqnarray}よって、$0≦\theta≦\pi$における最大値は$5\sqrt{2}+6=13.071...$となるので,最大の整数は13ということになります.
1度目の訂正後 |
$f(\theta)$の方も訂正されたらここに追記したいと思います.
2019/12/15 追記
2度目の訂正後 |
2019/12/22 追記
3度目の訂正後 |
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